個人投資家の皆様へ

当社グループについて

事業領域

当社グループは「今の先鋭が10年後の当たり前を造る A DECADE AHEAD」をミッションに掲げ、ライフテックカンパニーとして大きく2つの事業を展開しています。
1つ目はヘルスケア・金融・不動産領域など様々な業界のDXに向けて、機械学習等のテクノロジーを活用したモジュールをベースに、パッケージ型クラウドツールやテーラーメイド型アルゴリズムを提供する「AIクラウド&コンサルティング(AICC)」事業、2つ目はお客様への確かな価値提供とテクノロジーの積極活用の両立を目指すアセットマネジメント事業・売買仲介コンサルティング事業・デベロップメント事業を展開する「ライフ&プロパティソリューション(L&P)」事業です。

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ポジショニングの独自性

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業務効率化クラウドサービスやソリューションを提供するうえで、当社グループ自身が実業(リアルビジネス)であるヘルスケアや金融、不動産事業を自ら手掛け、業務上の非効率や課題に直面することで、機械学習等の高度なテクノロジーの活用の可能性を見出し、当社グループの内部オペレーションにそのテクノロジーを取り込み、競争力・効率性の改善を図っております。同時に、リアルビジネスにおけるテックにより効果が検証された業務推進・効率化ツールは、当社自身がユーザーとして使い勝手をフィードバックすることで実務有用性を磨き込み、同業他社のお客様に提供しております。加えて、こうした導入実績から様々な企業との提携が進み、ソリューション共同開発に取り組んでおります。

生成AIは単なるツールから事業の基幹を支えるインフラへと進化し、過半の企業が導入しています。自律的にタスクを実行するAIエージェントの登場に加えて、生成AIは業務効率化に留まらず、それに伴う新規ビジネス開発コストの低下を含め新規収益源の創出や顧客体験の向上にも貢献し始めています。
このような事業環境下では、社内やJV/アライアンス先との協業によるリアルビジネスの運営により蓄積できるデータを保有する当社グループの強みと堅牢性は一段と高まると考えております。リアルビジネスから得られるデータはビジネスや医療・介護の現場の文脈に即した高品質な教師データとなり、汎用モデルよりも高精度な応答や判断が可能となるためです。
具体的には、汎用生成AIはインターネット上に存在する膨大な情報を学習することで、自然な対話形式で一般的な回答を行える一方、インターネット上に情報が存在しない、または断片的にしかない特定分野の質問に対して精度高く回答するためには、当該分野の一次データを用意し学習させる必要があります。また、事業環境の変化が激しい昨今においては、一時的に一次データを学習させてもその情報が陳腐化するおそれもあります。一方で、リアルビジネスを持つことで得られる情報は現場の文脈に即していることはもちろんのこと、継続的にアップデートされるため常に最新のデータを蓄積できるため、優位性をより高めることが可能です。

このように生成AIが学習/引用する一次情報の重要性が増すことから、リアルビジネスを手掛けることが、実務有用性の高いAIソリューション・クラウドツールの顧客への提供に密接かつ効果的に機能しています。この「リアルビジネスを内包したテックプロバイダー」という独自の顧客提供価値の追求が、様々な業界のDXや事業拡大に貢献しており、当社グループは「リアルビジネスを内包した実務有用性の高いテクノロジー」の優位性を横展開し、ヘルスケア/金融/不動産領域におけるリアルビジネスを通じた一次データの蓄積を進め、生成AIを組み込んだ実務有用性の高いソリューションを創出してまいります。

業績推移

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AIクラウド&コンサルティング事業について

2つのビジネスモデル

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当社グループのAICCセグメントには大きく分けて2つのビジネスモデルがあり、サブセグメントとしてはそのビジネスを顧客別に区分しています。
①クラウドソリューション(CS)では、不動産仲介事業者や金融機関、IT業界向けにパッケージ化した業務支援型のAIクラウドツールを外販し、毎月安定した収益を上げるストック型ビジネスとして展開しております。
②コンサルティング&テクノロジーソリューション(CT)では、ヘルスケア/金融/不動産業界を始めとする幅広い業界に対して、企業の課題や予算等に応じたテーラーメイドのDXコンサルティングサービスの提供や共同ビジネス開発を行っており、コンサルティングフィーやシステム開発費などのフロー収入及び保守運用等によるストック収入を組み合わせたビジネスとして展開しております。
CSにおいて自社プロダクトの企画から開発・運用の内製対応で蓄積した実務知見をCTの社外向けのDXパッケージとして提供しており、一方でCTにおける先進的テクノロジーのクライアント実装/アライアンス案件で得た知見が新たなCSのプロダクト企画に貢献しております。
CSとCTが相互に連携することで、顧客提供価値向上や効率的なビジネス開発を推進しております。

なお、決算のサブセグメントは顧客別で区分しており、(1)ライフ&ヘルスケアソリューション(LH)はヘルスケア/IT/金融領域を主な対象としており、当領域では主に業務支援型クラウドツールやDXソリューションを提供しています。当領域は不動産領域の業務支援型クラウドツールを金融機関向けに改良したことが始まりですが、その後は2023年にヘルスケア領域へと展開し2024年4月には株式会社メディックスを子会社化するなど支援領域を拡大し続けています。また、(2)プロップテックソリューション(PT)では、不動産領域を主な対象とした業務支援型クラウドツールやDXソリューションを提供しています。当領域は当社設立時から手掛ける不動産仲介事業で活用し実務有用性を磨き上げてきたプロダクトを中心に外部に提供しており、高い評価を得るとともに解約率も低く抑えることができています。

クラウドソリューション

リアルビジネスを自ら手掛けることで現場のニーズ・オペレーション課題を丁寧に拾い上げ、AI/IT技術による業務効率化/売上拡大に貢献するクラウドソリューションを同業他社に展開しております。

ソリューション例①「SRE AI査定 CLOUD」
AIが自動で不動産の売買価格を査定し、マーケットデータや類似事例などを加えた査定書を簡単につくることができる業務支援型クラウドサービスです。従来人手をかけていた査定業務を自動化でき、作業時間を1件あたり180分から5分程度まで短縮できるとともに、営業担当者による査定以上の精度を実現できます。マンションに加えて、一般的に物件の個別性が強いため自動査定が困難といわれる土地・戸建にも対応し、日当たりの良さや眺望などといったデータにないプラスポイントを反映した査定が可能です。

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ソリューション例②「SRE 契約重説 CLOUD」
過去データ等の蓄積・引用により、売買契約書・重要事項説明書の作成に必要な調査及びテキスト入力をフォーマットや定型文を用いて半自動化できるクラウドサービスです。過去に取り扱いのある同一マンションや類似物件の過去データを取得することで、それらのデータがプリセットされた状態で書類を作成できるだけでなく、OCRによるデータ読み取り機能を有しているため、煩雑な調査・テキスト入力作業を効率化でき、作業時間を6割削減できるとともに、記載漏れリスクを低減することができます。

コンサルティング&テクノロジーソリューション

大企業を中心とした企業や医療福祉施設の課題とその背景を把握し、経営課題の解決に向けたご支援をさせていただくとともに、目的や予算に応じた最適なAIの活用方法をご提案した上で、テーラーメイドのアルゴリズム開発や共同ビジネスの開発を行っております。
その際に、当社に参画したコンサルタント・データサイエンティストの様々な産業の知見と、自社CS事業で磨き込んできたアルゴリズムやビッグデータを活用することで、差異化されたAIコンサルティングを多くの産業に向けて提供しております。

ライフ&プロパティソリューション事業について

ライフ&プロパティ―ソリューション(L&P)セグメントには、大きく分けて2つのビジネスがあります。
①アセットマネジメント&コンサルティングでは、当社テクノロジーを活用したアセットマネジメント、売買仲介ビジネス等を提供するとともに、②スマートプロパティでは、IoT技術やESG対応を施した介護福祉施設/ホテル/マンション/オフィス等の開発・投資及び投資家向けの販売を計画に沿って実施しております。とくに、アセットマネジメント事業を通じた当社グループからオフバランスされた不動産私募ファンドの預かり資産早期拡大に注力し、財務リスクを抑えながら安定収益の拡大を進めております。また、アセット種別の多様化や、暮らしを豊かにするライフスペースの価値創出に取り組んでおります。

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